睡眠不足は脳にダメージ?!

睡眠不足で毎日眠い、やる気が起きない、カラダがだるい…などは日常的に体験する症状ですが、
実は、睡眠不足で最もダメージを受けているのは大脳です。
私たちの脳は大量のエネルギーを使って稼働するため、一定時間の修復(休息)時間が必要です。
睡眠不足が続くと、脳が日中と同じように働き続けるため、脳細胞が栄養不足になって死んでいってしまいます。
6時間以下の睡眠を一週間以上続けて脳がダメージを受けていると、2日間徹夜したのと同じくらいミスの頻度があがるというデータがあるくらいです。

ノンレム睡眠は脳の休息時間

深い眠り(ノンレム睡眠)は脳を休息させるために大切な睡眠です。進化の過程で最初に出現した睡眠といわれています。深い呼吸を繰り返してぐっすり眠っている状態で、無理やり起こしても、寝ぼけたり、とっさに状況把握ができないのが普通です。ノンレム睡眠には眠りの深さが4段階あり、レベル4が最も深い眠りで脳を休めるためにはこの深い眠りが必要です。
休息と同時に脳の老廃物の排出も行い、メンテナンスを行っています。

記憶の整理や定着を受け持つレム睡眠

浅い眠り(レム睡眠)は、主にカラダを休ませる睡眠で、脳の一部は活動しているため、夢を見るのはこの時が多いといわれています。そして、このレム睡眠時に記憶の整理や定着が行われます。
試験前に徹夜で勉強なんてことをしてしまいますが、これは脳が疲労し、許容範囲をオーバーしてしまうので、適度な仮眠をとるなどの工夫をすることが記憶の定着には効果的です。
さらに、レム睡眠時には記憶の消去という働きもあります。不要な記憶を消去し、必要な容量を確保することにより、脳の性能を上げる、脳内のお片付けの役割も担っています。


睡眠はカラダを休めること以上に脳を休めるという大事な役割があるのです。
脳が疲れているとエコモードスイッチが入り、カラダの疲労がある状態と同じような症状が出ます。
日中のパフォーマンスを上げるためにも、しっかりと質の良い適度な睡眠時間を確保することは必須です 。


金縛りにあったことがあるでしょうか?!
意識ははっきりしているのに、手足が動かないといった不気味な現象です。不規則な睡眠・覚醒やストレスが溜まっているときに起こりやすいといわれていますが、医学的には睡眠麻痺といわれ、睡眠障害の一つと考えられています。レム睡眠時のカラダは眠っているのに脳だけが起きている状態で目が覚めると、カラダが思うように動かない…これが金縛りです。

この記事を書いた人

大原智子
大原智子睡眠インストラクター・快眠カラーコンサルタント/健康管理士一般指導員
『夜になれば眠るのが当たり前』じゃない現代日本人。
平均睡眠時間は世界ワースト1、5人に1人は睡眠に問題を抱えている現状。
"一億総活躍社会" "働き方改革"と叫ばれる社会の裏で、睡眠時間を削って働き心身の健康を害したり、多くの女性たちがいくつもの役割を全うするために睡眠時間を削って頑張る姿を目の当たりにします。
「睡眠」の時間・質の向上によって、その人が持つ最高のパフォーマンスが発揮され、健康(病気でない)ということだけでなく、それを基盤とした豊かでイキイキとした人生をゴールとしたウェルネスライフにつながることを、多くの皆様に伝え、共有できることを望んでいます。一人でも多くの人が「良く寝た」「すっきりした」と朝を迎えるために、『医療の手前』で出来ることに向き合い、取り組んでいます。
まずは、知ること、そして意識を変え、行動を変え、習慣化させる…良質な睡眠の力で、健康も美しさも手に入れましょう。