カフェインはなぜ眠気を抑えるのか?!

私たちが夜になれば眠くなるという体内時計(概日リズム)を備えていることは コチラ  に書きました。
ところが睡眠をコントロールする要素はこれだけでなく、もう一つの要素が『睡眠圧』
睡眠圧とは、起きている間中増え続ける脳内のアデノシンという化学物質によって眠りたい欲求が高まった現象です。起きている時間が長くなればなるほど眠りたい…という欲求が高まるのはこの睡眠圧が強くなるからです。成人の多くの場合、起床から12~16時間も起きていると眠気のピークがやってきます。

最大の睡眠圧と概日リズムは連携システム

午前7時に起床すると、午後11時には相当量のアデノシンが蓄積されて睡眠圧は相当高くなっています(=眠たい欲求マックス)。そして、体内時計は休息のタイミングに入り、活動レベルは落ちて覚醒も弱まっています。これこそ入眠のタイミング 。
ここで睡眠に入り、7時間以上眠ることができれば、その日に脳内に蓄積されたアデノシンは睡眠中に取り除かれます。こうなれば、脳内が一掃されたころ概日リズムにより自然に目覚め、心身共にすっきりとした1日のスタートが切れるのです。

カフェインが『眠い』の信号を遮断

起きている間増え続けるアデノシンの眠気の信号をブロックすることが出来る物質がカフェインです。体内のカフェイン量は、摂取してから30分ほどでピークを迎えますが、5~7時間経ってもまだ半分ほどのカフェインが体内に残っているのです。
夕食時に食後のコーヒーなどと摂取してしまうと、本来睡眠圧が高まって眠りに就く時間に残ったカフェインの影響で、眠りが妨げられることになりかねないので飲む時間にも注意が必要です。


眠気の信号が遮断されているだけでアデノシンの量は増え続けているので、カフェインが切れたときに強い眠気がくるといった副作用があることも忘れずに。
仕事が忙しい最中、ついついコーヒーや栄養ドリンクを飲んだり、ブラックチョコレートをつまんだり…
カフェイン摂取で眠気覚まししてしまうことありますよね。くれぐれも負のスパイラルに入らないようにご注意を!!

この記事を書いた人

大原智子
大原智子睡眠インストラクター・快眠カラーコンサルタント/健康管理士一般指導員
『夜になれば眠るのが当たり前』じゃない現代日本人。
平均睡眠時間は世界ワースト1、5人に1人は睡眠に問題を抱えている現状。
"一億総活躍社会" "働き方改革"と叫ばれる社会の裏で、睡眠時間を削って働き心身の健康を害したり、多くの女性たちがいくつもの役割を全うするために睡眠時間を削って頑張る姿を目の当たりにします。
「睡眠」の時間・質の向上によって、その人が持つ最高のパフォーマンスが発揮され、健康(病気でない)ということだけでなく、それを基盤とした豊かでイキイキとした人生をゴールとしたウェルネスライフにつながることを、多くの皆様に伝え、共有できることを望んでいます。一人でも多くの人が「良く寝た」「すっきりした」と朝を迎えるために、『医療の手前』で出来ることに向き合い、取り組んでいます。
まずは、知ること、そして意識を変え、行動を変え、習慣化させる…良質な睡眠の力で、健康も美しさも手に入れましょう。