睡眠力アップのための入浴法

前回のコラムでは、睡眠と体温の関係についてご紹介しました。
復習を少々…
☑ 睡眠時は手足から放熱することで深部体温を下げて、脳や内臓を休めている
☑ 人のカラダは体温を一定に保つ働きがあるため、体温が上がると、その分放熱も進む
☑ これらの仕組みを利用して、入眠前に一度体温を上げて放熱し、深部体温を下げておく

入浴で副交感神経優位にしておく

快眠に大切なコトのひとつが自律神経のバランスをとることです。
自律神経とは、交感神経と副交感神経の2つがあり、交感神経は身体を動かすとき、副交感神経は身体を休めるときに働き、お互いにバランスをとりながらカラダの調整をする神経です。
交感神経が高いままだと人は眠ることができず、副交感神経を高めてあげれば、自然と眠りにつくことができます。そこで、おススメなのが、入眠前の入浴です。
体温より少し高い温度の38℃~40℃位のぬるめのお湯に15分ほど浸かりじんわりと体温を上げることで、脳や筋肉、骨が体重を支える緊張から解放されて、血流が促進されて、副交感神経が優位になります。
42℃以上のお湯は、交感神経が刺激されて血管が収縮して、血圧や心拍数も上がって目が冴えてしまうので、寝る前の入浴には向いていません。

少し湯冷めした頃が入眠ベストタイミング

「湯冷めするから早く寝なさい」と子供の頃、いわれたことはないでしょうか?
実は、手足からの放熱で深部体温が下がるまでに1時間~90分ほどかかります。ですから、入浴は寝る直前ではなく、少し余裕を持った時間に済ませ、その後のんびりと深部体温が下げることがスムーズな入眠につながります。
子育てママがお子さんと早い時間に入浴して、ご自分が寝る時間にはすっかりカラダが冷めてしまっているなどといった時には、手浴、足浴で手先、足先をもう一度温めてみてください。


入浴剤を楽しむ方も多いと思いますが、血流を促すためには産熱出来る温泉入浴は効果的です。特に炭酸泉は、炭酸成分の刺激で毛細血管が拡張されて、低い温度や短時間でも効果的にカラダを温めてくれます。
さらに、お好きな香りの入浴剤で深呼吸&リラックスするのもおススメです。

この記事を書いた人

大原智子
大原智子睡眠インストラクター・快眠カラーコンサルタント/健康管理士一般指導員
『夜になれば眠るのが当たり前』じゃない現代日本人。
平均睡眠時間は世界ワースト1、5人に1人は睡眠に問題を抱えている現状。
"一億総活躍社会" "働き方改革"と叫ばれる社会の裏で、睡眠時間を削って働き心身の健康を害したり、多くの女性たちがいくつもの役割を全うするために睡眠時間を削って頑張る姿を目の当たりにします。
「睡眠」の時間・質の向上によって、その人が持つ最高のパフォーマンスが発揮され、健康(病気でない)ということだけでなく、それを基盤とした豊かでイキイキとした人生をゴールとしたウェルネスライフにつながることを、多くの皆様に伝え、共有できることを望んでいます。一人でも多くの人が「良く寝た」「すっきりした」と朝を迎えるために、『医療の手前』で出来ることに向き合い、取り組んでいます。
まずは、知ること、そして意識を変え、行動を変え、習慣化させる…良質な睡眠の力で、健康も美しさも手に入れましょう。