運動習慣が快眠をつくる

有名アスリートが自分のパフォーマンスを上げる欠かせない要素として睡眠にこだわっているといった話は聞いたことがあるかもしれませんが、一般の私たちの睡眠と運動の関係はどうでしょうか?!

睡眠の質が悪い人は、圧倒的に運動習慣が少ない

逆の言い方をすれば運動習慣がある人には不眠が少ないことが国内外の調査によって分かっています。ここで大切なのは、「習慣」=「続ける」ということです。1回だけ運動しても効果はあまり望めず、続けることで、結果として寝つきがよくなる、深い睡眠が得られるなどの効果が認められるようになります。とはいえ、毎日続けようと頑張りすぎるとかえってプレッシャーになってしまうので、週3~4日位のペースで意識して無理のない運動を取り入れるといいでしょう。
「疲れているはずなのに眠れない」時は、カラダだけでなく、神経が興奮して休まっていない状態です。そんな時は一生懸命寝ようとばかりしないで、軽い有酸素運動を取り入れてみましょう。

運動のタイミングでさらに快眠

夕方の4時位~8時位は体温が上がる時間帯で、運動するのに適しています。就寝の数時間前に一時的に脳の温度を上げると、寝床に入るタイミングで脳内温度が低下し、快眠が得られやすくなります。
また、30分程度歩くことで、眠る前に深部体温が下がりやすくなり、足(ふくらはぎ)のポンプ機能を利用して静脈の血液が心臓にもどされ、血流もよくなります。
就寝直前にアドレナリンを分泌するような激しい運動は、交感神経を優位にし、それ自体が脳疲労にもつながり、眠りの妨げになるのでくれぐれも避けましょう。
ストレッチ、スクワット、かかと落としなどの軽い運動、血流を良くするためにふくらはぎのマッサージなどもおススメです。

運動が睡眠に与える影響よりも、睡眠が運動に与える影響の方が大きいことが証明されています。
運動した日としなかった日を比べると、必ずしも睡眠の量や質が向上するわけではないですが、睡眠不足や質の悪い睡眠の翌日は、運動のパフォーマンスが大幅に下がってしまいます。

この記事を書いた人

大原智子
大原智子睡眠インストラクター・快眠カラーコンサルタント/健康管理士一般指導員
『夜になれば眠るのが当たり前』じゃない現代日本人。
平均睡眠時間は世界ワースト1、5人に1人は睡眠に問題を抱えている現状。
"一億総活躍社会" "働き方改革"と叫ばれる社会の裏で、睡眠時間を削って働き心身の健康を害したり、多くの女性たちがいくつもの役割を全うするために睡眠時間を削って頑張る姿を目の当たりにします。
「睡眠」の時間・質の向上によって、その人が持つ最高のパフォーマンスが発揮され、健康(病気でない)ということだけでなく、それを基盤とした豊かでイキイキとした人生をゴールとしたウェルネスライフにつながることを、多くの皆様に伝え、共有できることを望んでいます。一人でも多くの人が「良く寝た」「すっきりした」と朝を迎えるために、『医療の手前』で出来ることに向き合い、取り組んでいます。
まずは、知ること、そして意識を変え、行動を変え、習慣化させる…良質な睡眠の力で、健康も美しさも手に入れましょう。